定番 オリジナルブレンド 『NOWA blend』をご紹介‼︎

当店には唯一の定番ブレンドとして、『NOWAブレンド』というオリジナルブレンドがございます。

今回はこの『NOWAブレンド』について、ご紹介していきたいと思います。

オリジナルブレンド
オリジナルブレンド をご紹介

■ブレンドをメニューに取り入れた理由

自家焙煎珈琲店を始めるにあたって、当初はシングルオリジンのみを扱うつもりでした。

ブレンドでわざわざ味作りなどしなくても、シングルオリジンで十分コーヒーの味わいの多様性は表現できると思ったからです。

実際今でもそれはそうだと思っています。

では何故ブレンドをメニューのラインナップに加えようと思ったかと言うと、何となく、エチオピアとかブラジルとか言われても、それがどんなコーヒーなのかイマイチピンと来ないというお客さんもいるかなと思ったからです。

オリジナルのブレンドであれば、店主がこだわって提供するおすすめのコーヒーなのだろうと、安心感を持ってオーダーして頂けるお客さんもいらっしゃるかなという風に考えました。

■ブレンドのテーマ

ではブレンドを作ると決めたら、どういうテーマを持って作れば良いか。

定番のブレンドはとりあえずこの1種のみで始めようと思っていたので、じゃあこのブレンドは、『自分の思うコーヒーのど真ん中』をイメージして作ってみようと、テーマは割とすぐに決定することができました。

『ど真ん中』のイメージは、よくあるコーヒーの味わいの五角形みたいなやつが、ちょうど綺麗な五角形を描くようなものにしようという感じです。

つまり、とても味わいのバランスが良いコーヒーというイメージです。

そしてもうひとつ、『毎日でも飲めるようなコーヒー』にしたいということもテーマにしました。

ですので、飲みやすいということに加えて、他のメニューと比べても比較的安価に据えたいとも思いました。

  • 自分の思うど真ん中のコーヒー
  • 毎日でも飲めるようなコーヒー

以上がNOWAブレンドのテーマとなりました。

ブレンドの配合
ブレンドの配合を調整

■ブレンドの配合

①ブラジル→コスタリカ

ブラジルはブレンドのベースとしてはど定番の銘柄です。

その理由はダントツ世界一のコーヒー生産量を誇る国として、供給力、価格、品質、味わいのどれをとっても圧倒的に安定しているからなのだと思います。

唯一の定番ブレンドとして安定してご提供するために、やはりブラジルはあった方が良いかなと思いました。

ブラジルのコーヒーの大まかな特徴として、味わいの部分で何かに突出した個性はあまりないかもしれませんが、その分安定した品質と美味しさがあります。

同じブラジルの豆でもその時々によって銘柄の詳細が変わることはありますが、農園がちゃんと分かっているものを採用するようにしています。

2022年6月現在は、ベラビスタ農園のイエローブルボン、ナチュラルプロセスを使用しています。

<2023.1 追記>

2023年に入って、ブラジルから「コスタリカ」に変更致しました。
アップデートを繰り返していますが、今回は昨今の生豆価格の高騰などがあり、コスト面での効率化を図るため「コスタリカ ジャガーハニー」を中煎りに焙煎し、ブレンドにも使用することに致しました。
味わいも少し変化し、ナッツの香ばしさがやや薄れたかわりに、甘みが増した印象があります。
新たに生まれ変わった「NOWAブレンド」を今後もぜひお楽しみください。

②ミャンマー

『ど真ん中』の味わいを目指すため、焙煎度合いは基本的に〈中煎り〉で合わせていくつもりでした。

またブラジルがナチュラルプロセスになるので、ここではナチュラル以外の豆を合わせようと考えました。

これに合致しそうなものとして、当時の豆の選択肢の中にあったのがグアテマラとコロンビア。

実際に焙煎してブレンドして味見して、コロンビアでは酸味が強すぎるかなということでグアテマラに決めました。

その後、2022年からはミャンマーの豆を使用強化していこうと方針をたてたこともあり、ミャンマーの豆へ変更することとなりました。

もちろんその際にも試作を繰り返し、バランスの良い味わいになるよう調整致しました。

③ドミニカ ワイニーナチュラル

ブレンドの醍醐味を感じたいと思い、少なくとも3種類はブレンドしたいなと当初から思っていました。

4種類以上になると管理も大変そうなので、豆は3種類でいくことに。

オープン前から色々なコーヒーを試していた時に衝撃を受けた豆のひとつとして、この『ドミニカ ワイニーナチュラル』というものがありました。

とにかくその個性的で華やかな香りと味わいに、美味しさと同時に驚きを感じました。

ブレンドを作るにあたって『ど真ん中』の味わいを目指すあまり、ただの何の面白みもないコーヒーになってはつまらないので、アクセントの役割として、このドミニカを採用してみたいと思いました。

入れ過ぎるとドミニカが主張しまくってしまうし、また、なかなか高価な豆でもあるので、配合比率に気を配りつつ、良き加減を探りました。

結果的にこのドミニカがもたらすアクセントが『NOWAブレンド』の味わいを決定づけたのではないかなと思います。

■定番ブレンドに

このようにして、『NOWAブレンド』は唯一の定番ブレンドとしてメニューを飾ることとなりました。

おかげさまで『NOWAブレンド』はご好評頂き、毎回ご注文してくださる常連様もいらっしゃいます。

また、コーヒーの銘柄選びに困ってしまうお客様も、まずはこのブレンドでという感じで安心感を持ってご注文して頂けているように感じられ、ブレンドを取り入れてみて良かったのかなという風に改めて思っています。

定番ブレンドに
看板メニューとなったNOWAブレンド

■ブレンドの魅力とは

ブレンド作りをしていく中で思ったことは、産地や品種などによってそれぞれに個性的な味わいをもつ多様性はコーヒーの魅力であり、ブレンドなどなくともシングルオリジンだけで十分コーヒーを楽しむことはできる、という考え方も間違いではないと思うし、そういう風に僕も思ってはいますが、一方でブレンドもまたコーヒーの多様性の一部なのだという風に感じました。

シングルオリジンではコーヒーそのものの個性。

ブレンドではそれをつくったコーヒー屋さんの個性を感じることができるのではないかなと思います。

そういった視点で色んなコーヒー屋さんのブレンドを飲み比べてみるのもまた楽しいかもしれないですね。

当店のブレンドも是非一度、お試しください!
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