SIMPLIFY the Brewerの淹れ方
NOWA coffee roasteryでは一杯どりの抽出に、『SIMPLIFY the Brewer』を使用しています。
ここではそのレシピや特徴などをご紹介していきたいと思います。
■ SIMPLIFY the Brewerのレシピ
抽出レシピは公式が推奨しているレシピをそのまま採用しています。
以下そのレシピになります。
- SIMPLIFY the Brewerにペーパーフィルターをセットし、ペーパー全体にお湯をかけリンスします(面倒であれば、もちろんそのままでも問題ありません)
- 15gの極細挽きのコーヒーの中心にお湯を注ぎます(円は描きません)
- 30秒かけて230gまで注いだら、注ぐのをやめます
- 1分から1分半待ちます
- お気に入りのマグカップで楽しみましょう!
■ レシピのポイント
- ペーパーフィルターには「カリタウェーブ185」を使用します。ウェーブフィルターは紙の匂いが強いこともあり、サーバーを温めることも兼ねてリンスすることをおすすめします。
- 挽目は通常のドリップ用と比べてかなり細かめに挽く必要があります。参考としてタイムモアのハンドミルの場合で12クリックくらい。調整の仕方はトータルの抽出時間が2分以内に収まるように挽目を調整するのが目安になります。
- お湯は基本的に中心に注ぎ続けて大丈夫ですが、全体に速やかにお湯を行き渡らせるため、最初だけ何周か円を描いて注ぐのも良いかと思います。
- 湯温は抽出効率を上げるため、90℃以上の高め設定でも問題ないと思いますが、狙った味わいに応じて例えば深煎りの豆の場合は85℃くらいに下げて苦味をコントロールするなどの調整は出来るかなと思います。
■ SIMPLIFY the Brewerの特徴
一投式という非常にシンプルな抽出方法により抽出にかかる工数が減る分、抽出がブレる要素も減ります。それにより安定した抽出が可能になるので、毎回コーヒーの味が安定せず悩んでいるという方にとってはおすすめのドリッパーです。
実際NOWAのお客さまでも、浅煎りコーヒーの抽出が安定せず悩んでおられた方からSIMPLIFYを試したことで美味しい浅煎りコーヒーを淹れられるようになったというお声もいただきました。
また、コーヒーの抽出というのは抽出後半にかけて徐々に渋く重たい苦味が抽出されると言われています。ですので出来るだけ短時間で抽出を終えるのはコーヒーの美味しい部分だけを取り出すという意味で理にかなっていると考えられます。
その他にも、コーヒーの成分を効率良く取り出す(成分を粉からお湯に移動させる)には濃度差が重要になります。濃度差が大きいほど成分は素早く濃い方から薄い方へと移動します。ですのでお湯を注ぎ続け、真水(お湯ですが)を粉に接触させ続けることでSIMPLIFYは高い抽出効率を実現させています。
挽目を細かくして、一投でお湯をコーヒーの粉と接触させ続けることで抽出効率を最大限に高めて、短時間でコーヒーを落とし切る。
簡単で安定したクオリティのなかに、実はかなり計算された理論が詰め込まれたSIMPLIFY the Brewer。
ぜひもっと多くの方に使ってみていただきたいドリッパーです。