■豆の詳細
焙煎度 : 深煎り
風味特性 : バニラ、ジンジャー、コクのある苦味と甘み
地域 : リントン地区
標高 : 1,350~1,550m
精選方法 : スマトラ式
マンデリン特有のハーブやスパイスのような香味と共に、しっかりとしたコクのある甘みと苦味が堪能できます。
クリーンなのに複雑さのある味わいは、ミルクとの相性も抜群です。
■リントン マンデリン
インドネシア・スマトラ島のアラビカコーヒーは、マンデリンとも呼ばれ、深い緑色の生豆、コクのある風味で日本人のコーヒー通に親しまれてきました。
スマトラ島、トバ湖南部のリントン周辺にはキリスト教を信仰するバタック族が居住し、農業を営んでいます。
リントン地区は組合が少なく流通市場が複雑です。
小農家さんの手によって収穫された完熟豆は各農家さんが果肉除去・発酵水洗いし、ミューシレージが除去されたパーチメントを一次乾燥します。この時点で水分値約40%。この状態は「GABAH(ガバ)」と呼ばれます。農家さんはGABAHを地域で週に一度開かれる市場に持ち込み、それをコレクターと呼ばれる集買業者が買い取ります。40%と水分値が高いパーチメントの状態で取引されるため、品質の優劣を外観から判断するのが難しく、各農家さんとの信用関係も非常に重要です。コレクターは、GABAHを自ら脱穀、二次乾燥し(この状態をLABUと呼びます)、ASALANと呼ばれる生豆(水分値13-15%)にし、比重・スクリーン・手選別などの選別を行います。ロット毎に精製し、ASALANの状態を自ら確認することで、各農家さんの品質を把握しています。ユニークな精選方法のため、一般的にはマンデリンは生豆の先が裂けてしまうことがよくあります。裂けた部分から品質劣化が起こるため、できるだけ丁寧に手選別する必要があります。これがとても大変なのですが、今回のロットは生産者さんたちはとても厳しく選別を行ってくれていてアピアランスもきれい。これが美味しさの秘訣です。